大腸の病気(便潜血陽性、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎)
便潜血陽性
健康診断で便潜血反応が陽性になった場合、大腸癌が見つかる方は2%程度です。それほど高い確率ではありません。
しかしながら約40%の方にポリープや潰瘍性大腸炎など他の大腸疾患が見つかります。前癌病変である大腸ポリープ(特に腺腫性ポリープ)を切除することで大部分の大腸癌が予防できます。
大腸ポリープ
大腸ポリープは悪性のポリープと良性のポリープに分けられます。
悪性のポリープは大腸癌のことです。外科的ないし内視鏡的に切除が必要となりますが。小さな病変であれば当院で切除できる場合もありますが、大きな病変や悪性度の高い病変は国立がん研究センターなどに紹介しています。
良性のポリープは代表的なものとして腺腫、過形成性ポリープ、炎症性ポリープがあげられます。このうち腺腫は癌化リスクがあるので原則的に内視鏡的に切除します。過形成性ポリープと炎症性ポリープについては癌化リスクが少ないため放置または経過観察することが多いです。しかし、最近になって右半結腸(上行結腸や横行結腸)の大きな過形成ポリープ(SSL)については癌化リスクがあることがわかり切除が必要と言われています。
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎の診療は軽症の方のみ行っております。
具体的にはアサコール、ペンタサ、リアルダの処方のみで、ステロイドや生物学的製剤の処方は行っておりません。
また難病指定医ではないため医療費助成を受けることができません。